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■「ルート制御」とは?
ルート制御、ネットワークを行き来するデータ(パケット)の流れの行き先を決定、または模索する制御
の仕組み全体を指します。
通常はパソコンを出て行ったデータは行き先のアドレスが含まれており、プロバイダーのサーバーへ
届けられそのサーバー上でもルート制御を受けます。
自宅のパソコンとプロバイダーのサーバーとは、電話線1本で直接つながれているような感覚です
が、実際は地域電話会社の回線を通じて自宅のパソコンから発せられたデータは、最寄の交換機(収
容局)で一旦広域データー網(WAN:ワン)へ投入されます。
WANに投入されたデーターは、行き先によりもっと大きなネットワーク環境構造の、インターネットへ
投じられます。 規模は大きくなりますが、職場のパソコンネットワークや自宅の数台のネットワークに
も同じ仕組みが見れ、転送速度の速い/遅い、関係するソフトウェアの規模や種類は違えど根底にあ
る仕組みは同じです。
このルート制御の根幹となり、各ネットワーク(セグメント)単位で他のネットワークとの接点となり、デ
ータの分岐先を決めているのが「ルーター」と総称される装置または設備です。
分岐先経路情報はルーター同士でマップデータを持ち、お互いに情報交換しあう事で行い、定期的
またはデータ通過ごとに更新を行い、ルート制御の精度と安定性を確保する学習を行います。
個人や小規模なネットワークのルーターは暇です。 複数台のパソコンから発せられたデータは唯一
つの接続点から出て行けばいいだけで、経路の学習などは通常行われません。 このような規模のル
ーターの主要な機能といえば「マスカレード」と呼ばれるインターネット接続共有、「プロキシー」と呼ば
れる機能の一部補完、そしてもっとも重要なのが「ファイヤーウォール」と呼ばれるセキュリティー機能
でしょうか。
中規模のネットワーク間ルーターの仕事は少し大変で、複数のデータの出入り口を持ち最適な経路
を知らなくてはならないからです。 生まれたばかりのルーターは、先に稼動しているルーターにお伺
いをたてます。 「このアドレスは何処でしょうか?」と。
すると先輩ルーターは、自己に情報がない場合、ベビールーターの経路を記憶しお伺いの入ってきた
別の経路へ発信します。 やがて目的のアドレスを知っている長老ルーターから、書き足した経路情報
を逆にたどりベビールーターの元へ情報が送られます。 経由した先輩ルーターたちもその情報を反映
させます。
ところでベビールーターの問い合わせですが、存在しないアドレスを問い合わせした場合、何回か問
い合わせを伝播した後で捨てられます。 そうしないと無限に問い合わせが全世界中を巡りいつまでも
データ(パケット)は消えずネットワーク上は渋滞してしまうからです。
問い合わせを捨てたルーターが、それをベビールーターに通知するかしないかは、最終のルーターの
設定によります。
情報を発信したパソコンは、時間切れかもしくは「見つからなかったよ。」の通知にて、使用者にメッセ
ージを表示して知らせ仕事を終えます。
小規模・低価格なルータ機器の場合経路情報をルーターが持たず、パソコンの中に蓄えることがあり
ます。 高機能・高価なルーターもハードウェア構成としては、一般のパソコンとなんら変わることがな
く、ルート制御専用のパソコンとも言えます。
パーソナルユースのパソコンのように簡単に壊れないよう、プログラムが暴走しないように特別の配慮
とつくりを施したパソコンです。
大規模なルート制御を行う重要なルーターがウソをついたり、死んだり(故障)した場合も一時期は混
乱するでしょうが、やがて別のルーター群がその機能を補間できるような仕組みで成り立っています。
この後で出てくる「DNS(ドメイン・ネーム・サーバー)」も、根底は同じ仕組みで成り立っていますが、1
つ違うのが上下関係(頂点に立つサーバー)がはっきりと決められている所です。 次回「DNS]にて。
余談:
unixネイティブな人にとって、Windowsのセグメントをまたぐ接続を許すOSの存在は、非常に異
形に映るようです。 Windowsからunixを勉強した私にとっては、OS内部でルーティング機能を
実現しているのかな?と感じ、unixの世界が融通の利かないものに当初映りました。
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